当店でもベビー用のニットは100％「オーガニック（有機栽培）の綿糸」を使用しており、
ふんわりと優しい肌触りの綿素材は「新しい命を包み込む最適の素材」と思っております。
そんなわけで「オーガニックコットン」についてのささやかな知識を述べてみます。

自然の恵みを生かして栽培・生産された植物「オーガニックコットン」ですが、
もともとコットン製品は、有機栽培でもそうでなくても肌にやさしい素材です。
通常のコットン栽培では、害虫駆除、落葉剤など、化学肥料・農薬等が多用され、
土壌や水質への環境負担が大きい一方、オーガニックコットンは安全性に配慮した
栽培を行うため、土壌や水質汚染が少なく、綿花栽培に携わる人々や環境にも優しい素材です。

前述したように、コットンは有機栽培でもそうでなくてもお肌にやさしく、以下のような特徴・メリットがあります。
優しくふんわりとした肌ざわりは化学繊維より繊維自体がやわらかく、繊維の端が丸いことに由来し、敏感肌の方や肌の弱い方、
アトピーをお持ちの方や小さなお子様などにおすすめです。また、繊維が空洞になっているため熱が伝わりにくい・熱を逃しにくい
保温性と吸水性・通気性に優れ加えて保湿性も持ち合わせている、春夏秋冬、年間を通して活躍する素材といえるでしょう。

一つだけ、「オーガニックコットン」であるために染色が「彩土染め・草木染め」と云う「自然由来の染料」でなければ、　と思われるかもしれませんが、商品によってはどうしても染色が必要になります。
全て反応染料（化学染料ですが、最も安全な染料です）による染色となります。（柔軟剤は使いません）「染料や染色方法もオーガニック的な手法で行わなければ“ 真のオーガニックコットン”とは呼べない」という考え方もありますが、私はこの染色法が「オーガニックコットンの特性を損なう染料」とは思っておりません。

いずれにせよ「オーガニックコットン」を扱うと云うことで、綿花を摘む人から我々末端の編み立てる人間まで「腫れ物に触るよう」に大切に大切に扱ってお客様にお届けしております。

※：反応染料による染色は肌に優しい安全な染色です。
※：「オーガニックコットン」に限らず、綿素材はお洗濯の際、縮みやすいので、ブログ「走り梅雨」を参考になさって下さい。